仙台の名は、戦国期に「千代」で見られるのが古く、1601年(慶長6年)に伊達政宗が青葉山に城を築いて「仙臺」と改称し、新字体で「仙台」となった。
政宗が千代から仙臺に改名した由来は、中国・唐の詩人 韓翃の七言律詩『同題仙遊観』の冒頭句にある「仙臺初見五城楼」から採ったものといわれる。
仙台の語源となる「千代」の由来は、以下のとおり諸説ある。
1.この地には千体仏があり、そこに城を築いたことから城名を「千体城」といったが、千代(ちよ)に栄えるという願いから、国分氏が「千代城」に改名したとする説。(千代城は廃城)
2.広瀬川の川間に開けた平地であることから、「川内(せんだい)」の意味であったとする説。
3.アイヌ語で「広い」を意味する「セブ」、「川」を意味する「ナイ」が転じて「せんだい」になったもので、2と同じく広瀬川に由来する説。
「1」の説が通説となっているが、城のある地形から考えると「2」の説も考えられる。