よりを戻すの「より」は、糸などの細かいものを何本かねじり合わせることを意味し、漢字では「縒り」と書く。
この絡まった「縒り」をほどいて元の状態に戻すことが、「縒りを戻す」の本来の意味である。
江戸時代後期から、複雑にこじれた人間関係を元に戻すことも、「よりを戻す」と表すようになった。
当初は兄弟関係などにも使われたが、現代では男女関係を修復する場合に限って使われるようになっている。
男女関係の意味で使う「よりを戻す」には、「こじれた関係」というニュアンスは含まず、「修復」に重点を置いて用いられる。