狼狽の語源・由来

狼狽の「狼」も「狽」も、オオカミの一種といわれる伝説上の野獣を表す。
「狼」は前足が長くて後足が短いが、「狽」は前足が短くて後足が長い。
そのため、「狽」は「狼」の後部に乗って常に一緒に行動するが、離れると倒れて動けなくなることから、慌てふためきうろたえることを「狼狽」と言うようになったとする説が、唐代の随筆『酉陽雑俎』にあり、長年信じられてきた。
しかし、現代では、「狼」が「乱れる」、「狽」が「よろける」を表すという説や、「狼狽」は擬態語で「狼」と「狽」に意味はないといった説の方が有力とされる。

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