「女々しい」は、「女」を表す「め」を重ね形容詞化した言葉です。主に、ふるまいなどが女性のようであることを指しましたが、次第に「柔弱である」「未練がましい」の意味でも用いられるようになりました。「め(女)」はもともと古くは女性一般を指していましたが、平安時代以降、「をんな(女)」が女性を指す語として一般的になり、「め(女)」は女性を蔑む意味で使われるようになりました。
「女々しい」や「女らしい」のように、「女」を形容詞化した言葉には「女らしい」もあります。どちらも「女性的である」という意味を持っていますが、「女らしい」は一般的に女性が持つべきとされる特質を指し、肯定的な評価を含む言葉です。一方で、「女々しい」はその正反対であり、否定的な意味合いが強く、「柔弱である」「未練がましい」といった否定的な特性を指します。