南の語源・由来

南は、皆の見る方の意味で「みなみ(皆見)」とするものが多い。
この説は、南が「みんなみ」とも言うことからであるが、意味としては説得力に欠ける。
その他、海の見える方向という意味で「みのみ(海の見)」とする説。
「ひなみ(日並)」「まのひ(間の日)」「まひなか(真日中)」など、太陽と結びつけた説。
祈り願うことを意味する「なむ・のむ(祈む)」と関連付け、神に祈る方角の意味で「みなむ(神祈む)」とする説などあるが、語源は未詳。

漢字の「南」の原字は、納屋を描いた象形文字で、草木を暖かい納屋に入れて栽培するさまを表したところから、「囲まれて暖かい」という意味を示した。
転じて、「暖気を取り込む方角(南方)」の意味となった。

TOP
テキストのコピーはできません。