無病息災の語源・由来

「無病」も「息災」も、病気をしないこと、何事もなく達者なことを意味する。
「息災」は仏教語で、仏の力で災害や病気などの災いを防ぎとめることをいった。
息災の「息」は、「とどめる」の意味。
「息」が「とどめる」を意味するのは、「休息」や「息をつく」という語があるように、静かに息づく意味から転じたものである。
鎌倉時代の随筆『徒然草』に「息災なる人も、目の前に大事の病者となりて」とあるように、古くは形容動詞としても「息災」は用いられた。

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