不届きの語源・由来

古くは、不届きを「ぶとどき」ともいい、文字通り「届かないこと」の意味であった。
届かない対象が「法」や「道理」に当てられて、道や法にそむいた行為を意味するようになり、転じて「不埒なこと」「不注意なこと」も意味するようになった。
不届きは、中世後期以降、文書用語として用いられた言葉で、近世以降、武士の会話の中でも使われるようになった。
町人の間では、武士の威圧的な態度を表す言葉と受け取られ、武士をからかう際に「不届き」が用いられることもあった。

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