姥桜は、花の盛りに葉がない桜を、歯のない姥にかけたもの。
人間にたとえた「姥桜」だが、それが反対にたとえとして使われ、かなりの年増でありながら艶かしい女性のことも言うようになった。
年齢の割に色気が残っている女性をいう「姥桜」は、本来、桜の美しさにたとえた褒め言葉である。
しかし、現代では美しさを表す「桜」よりも、老いを表す「姥」に重点が移り、年甲斐もなく若作りをしている女性を指すことが多くなった。
また、「年の割に」というニュアンスが含まれるため、褒め言葉のつもりであっても、「姥桜」を使うことは好ましいと言えない。