ねじるの語源・由来

ねじるは、上二段動詞の「ねづ(捩づ)」が、近世以降、四段にも活用されるようになった語。
ねじる(ねづ)の語源は、「ひねる」の「ねる」が「練る」に通じることから、「ねじる(ねづ)」の「ね」も「練る」と同系の語と思われる。

漢字「捩」の「戻」の下部は「犬」で、犬が体をねじ曲げて戸の下をくぐるさまを表す。「戻」が「もどる」の意味に用いられるようになったため、「捩」が本来の意味である「ねじる」を表すようになった。
「捻」の「念」は、「心」と「ふさぐ(今)」からなる字で、口をふさぎ、ねばらせて唸ることを表す。「念」に「手」の「捻」は、手のひらをふさぎ、指先でねちねちとねばらせ、ひねることを表す。
「拗」の「幼」は、「細い糸」と「力」からなる字で、糸のように細いことを表し、「拗」は手でしなやかに曲げることを表している。

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