痔の語源・由来

痔は呉音で「ヂ(ジ)」、漢音で「チ」と読み、漢字音に由来する。
漢字の「痔」が病垂れに「寺」と書くため、お坊さんが座禅で痔になりやすいなど「寺」に関連付けた俗説も多くあるが、寺とは全く関係ない。
「寺」は「峙(そばだつ)」を表し、「じっととどまる」「動かない」といった意味がある。
つまり、肛門付近にとどまる(峙)病なので、「痔」という漢字になった。
「ぢ」は歴史的仮名遣いで、現代では普通「じ」を用いるが、痔治療薬販売で有名な『ヒサヤ大黒堂』が「ぢ」と表記することから、痔に関しては、今でも「ぢ」と表記されることが多い。

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