おじやの語源・由来

おじやは、「じや」に接頭語の「お」を付けた元女房詞。
「じや」は煮える時の音か、「じやじや」と時間をかけて煮る様子を表した語といわれる。
近世には「じゃじゃ煮る」といった例が見られることから、上記のいずれかで間違いないであろう。
おじやの語源には、「深鍋」や「煮込み料理」を意味するスペイン語「olla(オジャ)」に由来するといった俗説がある。
これは、オジャという煮込み料理がおじやと似ており、発音も近いことから生まれた説で、元は女房詞であった言葉がスペイン語に由来するはずがない。
「雑炊」との違いは、米飯を一度洗ってぬめりを取り、サラッと仕上げたものが「雑炊」、それ以外のものが「おじや」と言われたり、味噌味のものが「おじや」で、それ以外が「雑炊」などと言われる。
近世前期には「おじや」と並んで「おみそ」や「いれみそ」の記述があることから、当初は味噌味の雑炊を「おじや」と呼んでいたとも考えられるが、現代では明確な区別など無く、人それぞれ異なる。

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