「テレコ」は、「手入れ」の意味を持つ言葉で、その語源は「手入れこ(ていれこ)」と呼ばれる接尾語から生まれました。この表現はもともと、歌舞伎の舞台で複数の異なる要素を組み合わせ、一幕おきに交互に展開する手法を指す「てれこ」として使われていました。
この「てれこ」は次第に、出来事や状況が互いに入れ替わる様子を指す言葉として広まりました。接尾語の「こ」は「交互」の略とも解釈されますが、その自然な用法は接尾語として考えることが一般的です。
この言葉は一般にカタカナで表記されるため、「テープレコーダー」を略した「テレコ」のことで、A面とB面を誤って挿入することから「あべこべ」の意味に結びつけられたという説もありますが、「あべこべ」の意味の「テレコ」は「テープレコーダー」より古くから存在する言葉なので間違いです。