しあさっての語源・由来

しあさっての語源には、「し」を「過ぎし」の意味とする説や、「ひ(隔)」の転訛とする説。
「し」は「さい(再)」の意味で、「再あさって」が縮まったとする説。
「明日」の重なりであることから、「し」は「しき(重・敷)」の意味など諸説あるが未詳。

「あさっての翌日」を表す言葉は地方によって異なり、主に西日本と東京(一部近郊地域も含む)では「しあさって」で、これが共通語となっている。
東京を除く東日本では、「やのあさって」や「やなあさって」が多く用いられる。
「やのあさって(やなあさって)」の「や」は、「いや(弥・彌)」の「や」と同じで、物事がたくさん重なることや、程度がより甚だしいさまを表す語である。

「あさっての翌々日(しあさっての翌日)」を表す言葉は、西日本では「ごあさって」と言う。
その翌日を「ろくあさって」とも言うことから、これは「しあさって」の「し」を「第四日目」と考えたものであろう。
東京では、あさっての翌々日を「やのあさって」、その他の東日本では「しあさって」と言い、順番が逆になって使われている。
ただし、これらの分類は主なもので、「しあさって」と「やのあさって」の順番は、同じ都道府県内であっても地域によって異なるところがある。
それに加えて、「さあさって」や「ささって」「しらさって」などの方言もあり、時差のない小さな島国とは思えないほど複雑である。

出典:しあさって – 語源由来辞典

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