山椒は、古く「ハジカミ(椒)」と呼んだが、生姜が普及してからは生姜も「ハジカミ」と呼ばれるようになってしまった。
生姜と区別するため、山椒は「結実する」の意味で「ナルハジカミ」や、実が房状になる意味で「フサハジカミ」などと呼ばれたこともあった。
漢字の「椒」は、「木」+音符「叔(小さい実)」で、小粒の実がなる木を意味し、「椒」の一字でも「山椒」を指していたが、山で採れる意味で「山」が冠されて「山椒」となった
その漢字を音読みしたのが「サンショウ」で、「生姜」に「ハジカミ」の名を奪われたため、この名で定着していった。