ソムリエは、フランス語「sommelier」からの外来語。
元々は運搬や労役用の動物の使い手を指していた言葉で、「荷役用の牛馬」を意味するラテン語「sagmarius」「saumarius」に由来する。
12世紀にフランス語に入って「sommier」となり、13世紀に動物の使い手を意味する「sommelier」の語が生まれた。
「動物の使い手」の意味から、王の旅行に随行し荷物を運搬する仕事を仕切る者を指すようになり、取り仕切って管理することから、宮廷で食事とワインを管理する者を「ソムリエ」と呼ぶようになった。
その後、フランス革命で王による政権が崩壊し、宮廷を追われたソムリエはレストランやカフェのワイン係となり、ワインの専門職へと転じていった。
近年、日本のレストランでもソムリエを置くところが増え、1995年の『世界ソムリエ・コンクール』では、ヨーロッパ圏以外の出身者として初めて、田崎真也が優勝している。
また、「野菜ソムリエ」のように、ある事物に精通しアドバイスできる者といった広い意味でも、「ソムリエ」の語は用いられるようになった。