しめ縄の語源は、「占める縄」である。
『万葉集』には、しめ縄を表す語として「標縄(しめなは)」の例が見られる。
一般の者の立ち入りを禁じ、皇室や貴人が占有した野の「標野」の「標」と同じく、標縄の「標」は「占める」の意味である。
また、古代には「しめ縄」を「尻久米縄(しりくめなわ・しりくべなわ)」といった。
「くめ」とは「出す」の意味で、藁の尻をくめ置いて垂らした縄なので、こう呼ばれた。
漢字「注連縄」の「注連(ちゅうれん)」は、中国で死霊が入り込まないよう、水を注いで清め連ね張った縄を意味する。
しめ縄は、一定の間隔で藁を三・五・七本と垂らすため、漢字で「七五三縄」とも書き、別名を「七五三(しちごさん)」とも言う。