派手の語源・由来

派手の語源には、「映え手(はえて)の変化した語とする説と「破手(はで)」の転とする説があり、後者が有力とされる。
「破手」は三味線組歌の用語で、古典的な組歌を「本手組」や「本手」と言い、それに対して従来の奏法ではなく、細かくにぎやかな奏法を「破手組」や「破手」と言った。
元禄から享保にかけて、「破手」は三味線用語から歌舞伎や遊里などを評する語として用いられ、宝暦には、華やかで美しいさまを表す語として用いられた。
さらに、人の気質や態度にも意味が拡大し、「粋」や「風流」などと一部同じ意味で扱われていたが、それらよりも劣る言葉として位置づけられ、江戸末期には「目立ちすぎる華やかさ」の意味が強調されるようになった。
漢字の「派手」は当て字で、江戸から明治にかけ「花美」や「華美」も当てられていた。

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