「挙げ句(挙句)」とは連歌や連句の最後の七・七の句のことで、最初にくる句は「発句(ほっく)」という。
最後にくる句であることから、最終的な結果や結末を意味し、「◯◯したあげく」の形で用いられるようになった。
最終的な結果であることを強調するために、同じ「結末」を意味する「果て」が添えられ、「とどのつまり」の意味で「挙げ句の果て」と言うようになった。
あげくの漢字は「挙げ句(挙句)」と書くことが多いが、かつては「揚げ句(揚句)」が正しい表記とされ、古い俳諧でも「揚句」が多く見られる。
また、江戸時代には「上げ句」と書いた例もあり、これらどの漢字を使っても間違いとは言い切れない。