阿吽の呼吸の語源・由来 – 息を合わせて調和する精神的な象徴

阿吽の呼吸の「阿吽」は、サンスクリット語「a-hum」の音写であり、「阿」は口を開き、「吽」は口を閉じて発する声を指します。この言葉は、「呼気」と「吸気」の意味となり、両者が息を合わせることを表現しています。また、寺社の山門に見られる狛犬や仁王の口が一方が開き、一方が閉じているのも、「阿吽」を象徴しています。

密教では、「阿吽」が「万物の根源」と「一切が帰着する知徳」の象徴とされています。この概念は、梵語の悉曇(しったん)の字母表に由来しており、最初の韻が「阿(a)」、最後の韻が「吽(hum)」であることから派生しています。阿吽の呼吸は、息を合わせることで調和を生み出し、宇宙の根源と一切が結びつく精神的な象徴として捉えられています。

参考:阿吽の呼吸の語源・由来

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