折檻は、中国『漢書』の「朱雲伝」の故事に由来する。
その故事とは、前漢の成帝の時代、朱雲が成帝の政治に対し厳しく忠告したため、朱雲は成帝の怒りを受け、宮殿から追い出されることになった。
しかし、朱雲は檻(手すり)に掴まり動こうとしなかったため、檻は折れてしまった。
成帝はそのような朱雲の姿を見て反省し、朱雲の意見を受け入れたという話である。
このように、本来「折檻」は正当な理由で厳しく忠告することを意味していた。
しかし、厳しくす忠告する意味に重みが置かれ、現代では体罰や虐待の意味で「折檻」が使われるようになっている。
この意味の変化には、「檻」の漢字のイメージによる影響と思われる。