ごろつきは、動詞「ごろつく」の連用形が名詞化されたものである。
「ごろつく」の「ごろ」は「ゴロゴロ転がる」の意味で、「つく」は「うろうろ」が「うろつく」など、擬音語や擬態語に付く接尾語である。
ごろつきは、江戸時代後期から使われ始め、当時は住所や仕事が定まらず、他人の家をまわる者のことを蔑む言葉として用いられていた。
そのような者は脅しやたかりをすることが多いことから、現在使われる意味に転じた。
ごろつきの漢字は、当て字で「破落戸」と書かれることもある。
「破落戸」は中国で使われていた言葉で、これに当てられた読みが「ごろつき」や「ならずもの」であった。