アメリカ南北戦争当時、アメリカ南部で北軍兵士や北部諸州人を軽蔑する呼び名として生まれた「Yankee」は、のちにアメリカ人全体を指す言葉となりました。
日本で「ヤンキー」と呼ばれるようになった背景は、大阪難波の「アメリカ村」から始まります。1970年代から80年代にかけて、アメリカ村で購入したアロハシャツや太いズボンを身にまとい、繁華街を闊歩する若者が「ヤンキー」と呼ばれました。単にアメリカ風ファッションからではなく、彼らが「~やんけ」と語尾に付けていたことから、「ヤンキー」とアメリカ人を指す言葉が結びついたとも言われています。
この語が全国に普及したのは、1983年に嘉門達夫がリリースした『ヤンキーの兄ちゃんのうた』のヒットによると言われていますが、それ以前から若者の間で広く使用されていました。『ヤンキーの兄ちゃんのうた』のヒットは、広範な層に言葉を広める一因とされています。