せっかちは、「急き勝ち（せきがち）」が語源とされています。ただし、「急き勝ち」は「急ぐが勝ち」とは異なります。ここでの「急き」は、焦ってイライラする意味の動詞「急く（せく）」を指します。一方、「勝ち」は、そうであることの方が多い状態を表す「勝ち（がち）」で、「ありがち」や「病気がち」といった表現にも使われています。
したがって、せっかちは「急き勝ち」から来ており、単なる急ぐことではなく、焦りやイライラが伴う状態を指します。この言葉は、「急ぐことが勝利につながる」という意味ではなく、「焦ることがよくある状態」を示しています。