かぶの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、品種など、知っておきたいかぶの基礎知識。
かぶの特徴
かぶとはアブラナ科で、根や葉を食用とする野菜です。
原産はアフガニスタンや南ヨーロッパ周辺といわれています。日本書紀や万葉集にも記載されているほど、日本には古くから馴染みのある野菜です。
赤かぶと白かぶがあり、白かぶの中でも大・中・小とサイズが分かれ、出回るのは小かぶが多いです。
長野県で主に栽培される野沢菜は、根は食べず葉を食用とするかぶの一種で、漬物などにして食べます。
かぶの栄養・効能
かぶの根にはビタミンCが含まれ、抗酸化作用やコラーゲン生成を助ける効果から、肌の調子を整えます。
カリウムは余分なナトリウムを体外に排出する作用があります。ジアスターゼという炭水化物の消化を助ける酵素も含まれることから、胃腸の負担を軽くする優れた食材です。
葉は春の七草のすずなに当たります。糖質代謝に必要なビタミンB1、B2、根と同じくビタミンCのほか、造血に関与する葉酸も豊富に含まれます。
日本人が不足しがちなミネラル分であるカルシウムや鉄も含むため、葉も余すところなく炒め物などにして食べるようにしましょう。
かぶの選び方
葉に張りがあり、緑色が鮮やかなもので、根がひび割れていないものを選びましょう。
葉が落としてあるものは、茎の付け根付近が緑色のものがよいです。
かぶの保存方法
葉は水分を失いやすいため、根とは切り離して早めに使いましょう。
根は新聞紙で包み、野菜室に保存します。
かぶの旬の時期
かぶの旬は3~5月と10~12月の2回あります。秋のもののほうが甘いです。
かぶの品種
日本の中でも東のほうはヨーロッパから伝わったとされる洋種系が多く、西は突然変異で発達した和種系が多数存在します。
愛知県から岐阜県の関ケ原を経由し、福井県を結ぶラインを境に品種が変わるとされ、この境界を「かぶらライン」と呼びます。