釜炒り茶の栄養基礎知識

釜炒り茶の特徴、栄養・効能、選び方、旬の時期、仲間など、知っておきたい釜炒り茶の基礎知識。

釜炒り茶の特徴

釜炒り茶とは緑茶の一種で、高温で蒸す製法とは異なり、加熱した釜で炒ることで発酵を止める製法で作られたお茶です。
釜香と呼ばれる独特の香りや風味と、透明な金色の水色が特徴です。一説では豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に九州へ持ち込まれたとされていて、現在生産のほとんどが九州であるのはその名残であると考えられます。
日本では生産量が極めて少ない希少なお茶ですが、中国では釜炒り製法が主流であり、同じ釜炒り製法で作られるお茶に烏龍茶があります。
煎茶は茶葉を揉んで針状に仕上げますが、釜炒り茶は釜で攪拌しながら乾燥させることで勾玉のような形になります。

釜炒り茶の栄養・効能

カテキンが含まれ、強い抗酸化作用により動脈硬化や心筋梗塞を予防します。またコレステロール吸収を抑える効果もあります。
抗ウィルス・抗菌作用も確認されており、かぜの流行する季節ではお茶によるうがいが感染予防に効果的であると言われています。
緑茶カテキンには抗ガン作用があると言われ、動物実験では効果が確認されています。しかしヒトにおいては賛否どちらの報告もあり、これからの研究に注目が集まります。
カフェインは若芽に多く、覚醒作用や疲労回復、強心作用、利尿作用とさまざまな効果があります。
アミノ酸についても、うまみ成分であるテアニンやGABAは脳細胞を活性化させイライラや不安を鎮める抗ストレス作用があります。
蒸していないため細胞が壊れておらず、成分が抽出されにくいです。そのため熱いお湯で淹れるとよいでしょう。回数を重ねて淹れるたびに特有の釜香が強くなります。

釜炒り茶の選び方

鮮度が大切なため、収穫日や製造日が近いものを選びましょう。

釜炒り茶の旬の時期

春から初夏にかけて新茶の時期ですが、通年手に入ります。

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煎茶、烏龍茶など。

出典:釜炒り茶の基礎知識 – 食品食材栄養事典

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