紅茶の栄養基礎知識

紅茶の特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたい紅茶の基礎知識。

紅茶の特徴

紅茶とは、ツバキ科の常緑樹の葉をよく揉み、酸化酵素で酸化、発酵、乾燥させたものです。
緑茶、烏龍茶と同じ原料であり発酵の度合いで区別され、全発酵しているものが紅茶と呼ばれます。
特有の色と芳香があり、茶葉は葉の形を残したリーフタイプと細かく砕いたブロークンタイプに分かれます。
インドのダージリン、スリランカのウバ、中国のキーマンは世界三大銘茶と呼ばれており、それ以外にも多くの紅茶が世界で栽培されています。
原産地は中国南部の雲南省からチベットにかけての山岳地で、発酵を施さない緑茶で「不老不死の薬」として飲まれていたとされます。日本には明治時代からイギリスを通して輸入されるようになり、紅茶の輸入が完全に自由化されると幅広く広まりました。

紅茶の栄養・効能

紅茶に含まれるカフェインは眠気覚ましや疲労回復効果があるほかにも、胃液分泌を促進させます。よくレストランでは食後の一杯が提供されますが、リラックスのほかに消化の促進も期待できるのです。
カテキンによる強い抗菌・殺菌効果から風邪予防に注目されており、濃い目に淹れた紅茶でうがいをするとウィルスの感染を防止するとされます。
消臭剤や入浴剤・エッセンシャルオイルの代わりにも使われ、人々の暮らしに深く根付いています。

紅茶の選び方

ツヤがあり、形が揃っていて乾燥しているものを選びましょう。
賞味期限が長く、製造年月日が新しいものがよいです。
窒素充填のように酸化防止された商品など、鮮度を保つ工夫がされているものもあります。

紅茶の保存方法

湿度、温度、光、酸素、においに注意して高温多湿を避けた冷暗所に保存します。
特に紅茶はにおいを吸収しやすいため、冷蔵庫での保管は避けましょう。

紅茶の旬の時期

香りや味がもっとも充実した紅茶が期待できる時期を「クオリティシーズン」と呼び、茶葉の産地や気候によってそれぞれ異なります。
ダージリンの場合、3月中旬~4月をファーストフラッシュ、5月~7月上旬をセカンドフラッシュ、10月~11月中旬をオータムナルと呼びます。同じ茶葉でもそれぞれのシーズンで違う風味が味わえ、値段もさまざまです。

紅茶の加工品

ハーブティー、フレーバーティー、ケーキなどのスイーツ、パンなど。

紅茶の種類や仲間

アッサム、ウバ、ダージリン、シッキム、ドアーズ、ニルギリ、ディンブラ、ヌワラエリア、キャンディ、キームン、ラプサンスーチョン、シャングリラ、ジャワ、ケニアなど。

出典:紅茶の基礎知識 – 食品食材栄養事典

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