プロセスチーズの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、種類や仲間など、知っておきたいプロセスチーズの基礎知識。
プロセスチーズの特徴
プロセスチーズとは日本で最も一般的なチーズで、1種類もしくは数種類のナチュラルチーズを粉砕し、乳化剤を加えて加熱溶融し、成形したものです。
日本では乳固形分40%以上のものがプロセスチーズと定められ、原料の多くはゴーダチーズやチェダーチーズが使われています。
製造過程で加熱殺菌されているため、乳酸菌や酵素などは死滅していますが、熟成が止まるため、ナチュラルチーズに比べて保存性に優れ、味や品質が安定しています。
発酵チーズの風味は失われますが、その分、他の風味をつけることが可能です。
プロセスチーズの栄養・効能
プロセスチーズは乳酸菌や酵素も減りますが、ナチュラルチーズと同様に、タンパク質、脂質、カルシウム、ビタミン類は豊富に含まれています。
プロセスチーズは加工に適しているため、他の食材と混ぜ合わせることも多く、その食材の栄養素が加わることで、バランスの良い食品になります。
プロセスチーズの選び方
長方形や三角形のもの、一切れずつフィルムでくるんだもの、スティック状やキャンディー状のものなど、いくつか種類があるので、用途に合わせて選びましょう。
プロセスチーズの保存方法
プロセスチーズは、乾燥しないよう密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
プロセスチーズの種類や仲間
スライスチーズ
薄くスライスしてあるので、サンドイッチに挟んだり、パンに乗せて焼く時に便利。普通のプロセスチーズはすでに加熱処理してあるため、パンと一緒に焼いてもあまりとろけませんが、とろけるスライスチーズは、半加熱状態でプロセスチーズを作ってあるためとろけます。この技術は雪印によって実用化されました。
スモークチーズ
プロセスチーズを燻製にしたもの。スモークチップの香りが付き、コクもあるので、おつまみとして人気があります。
チーズスプレッド
別ページにて解説予定。