パセリの栄養基礎知識

パセリの特徴・種類、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品など、知っておきたいパセリの基礎知識。

パセリの特徴・種類

パセリとはヨーロッパ原産のセリ科のハーブで、日本には18世紀頃、オランダから伝わったため、和名では「オランダゼリ」と言います。
日本で主流のパセリは、葉のちぢれたカーリーパセリ(モスカールドパセリ)ですが、ヨーロッパでは平たい葉のイタリアンパセリ(パースレとも)が主流です。
イタリアンパセリはカーリーパセリに比べて苦味が少なく、葉に切れ込みがあります。
日本でほとんど見られませんが、にんじんのように肥大した根を食用とする「ハンブルグパセリ(ルートパセリ・根パセリ)」といった品種もあります。
パクチー(中国パセリ・コリアンダー)も仲間ですが、カーリーパセリやイタリアンパセリとは同科別属です。

パセリの栄養・効能

パセリはβ-カロテンが豊富な緑黄色野菜で、ビタミンCの含有量も野菜の中ではトップクラス。そのため、抗酸化作用や免疫力アップ、動脈硬化やガン予防、老化防止、視力維持、美肌効果などの効果が期待できます。
骨粗しょう症の予防にも役立ち、「止血のビタミン」とも呼ばれるビタミンKや、鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。
パセリの独特の香りはアピオールやピネンという成分で、抗菌作用や食欲増進、消臭作用、口臭予防などの効果があります。

パセリの選び方

パセリは、緑色が濃く鮮やかで、ツヤがあり、茎がみずみずしいもの。
葉のちぢれたカーリーパセリは、葉先が十分にちぢれていて小さいものの方が良いです。

パセリの保存方法

パセリは水を入れたコップに挿し、ラップに包んで冷蔵します。2〜3日に1度コップの水を入れ換えれば、1週間程度は保存可能です。
パセリを冷凍保存する際は、茎を除き、ポリ袋に入れて冷凍庫に入れます。使う時に手で揉むと簡単に細かくなるので、振りかけて使えます。
使いきれないパセリは、電子レンジで乾燥パセリにしても便利に使えます。

パセリの旬の時期

パセリはハウス栽培されているため通年流通していますが、春の3月から5月頃と、秋の9月から11月頃が美味しい旬の時期です。
パセリの出荷量が最も多いのは12月ですが、クリスマスなどの需要増加に合わせて増産しているためで、旬とは関係ありません。

パセリの加工品

乾燥パセリ、パセリソース、パセリバター。

出典:パセリの基礎知識 – 食品食材栄養事典

TOP
テキストのコピーはできません。