西洋かぼちゃの特徴、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、品種など、知っておきたい西洋かぼちゃの基礎知識。
西洋かぼちゃの特徴
西洋かぼちゃとは、アンデス山脈高地の冷涼な土地で栽培化されたかぼちゃです。
西洋かぼちゃは日本かぼちゃよりも遅く、明治時代に日本に入りましたが、現在のかぼちゃの主流は西洋かぼちゃになっているため、単に「かぼちゃ」といった時には「西洋かぼちゃ」を指します。
西洋かぼちゃの日本の品種群を「栗かぼちゃ」と呼ぶため、「かぼちゃ」と「西洋かぼちゃ」と「栗かぼちゃ」は、同じものを指していることが多いです。
西洋かぼちゃは平べったく、表面がなめらかで、皮の色は黒緑色、灰緑色、朱色、白色などあります。
日本かぼちゃに比べ甘味が強く、加熱するとホクホクした食感が特徴です。
西洋かぼちゃの栄養・効能
西洋かぼちゃは、代表的な緑黄色野菜でβ-カロテンを豊富に含み、皮膚や粘膜を強くし肌を守るため、美容効果、感染症予防の効果が期待できます。
ビタミンCやビタミンEも豊富で、β-カロテンは体内でビタミンAに変換されるため、三大抗酸化ビタミンの「ビタミンエース(A・C・E)」がそろった栄養価の高い野菜です。
炭水化物(糖質)も多くエネルギー源になるほか、ビタミンB1、B2、食物繊維、カリウム、亜鉛、銅、マンガンなども多く含まれています。
西洋かぼちゃの選び方
皮がかたくハリがあり、ずっしりと重みがああるものを選びましょう。
ヘタが乾燥してコルク状になっているもの、ヘタの周りがへこんでいるものは、完熟しています。
カットされたかぼちゃは、種と果肉の色をチェックし、種が膨らんで詰まっているもの、果肉のオレンジ色が濃いもの、わたの乾いていないものを選びましょう。
西洋かぼちゃの保存方法
カットしていないものは、風通しのよい冷暗所で保存すれば、1~2ヶ月持ちます。
カットしたものは種とわたを取り除き、ラップをして冷蔵庫の野菜室で保存します。この場合、一週間は保存可能です。
西洋かぼちゃの旬の時期
国産の西洋かぼちゃの収穫時期は6月から10月頃なので、この時期が「収穫の旬」です。
しかし、収穫したばかりのかぼちゃは甘味が少なく一ヶ月ほど追熟させるため、7月から11月頃が「食べ頃の旬」といえます。
西洋かぼちゃの品種
黒皮栗かぼちゃ、赤皮栗かぼちゃ、坊っちゃんかぼちゃ、栗マロンかぼちゃ、雪化粧。黒皮栗かぼちゃが主流の品種で、その中でも「えびす」が広く作付けされています。その他、「みやこ」「くりゆたか」「くり将軍」も黒皮栗かぼちゃの品種です。