唐辛子の栄養基礎知識

唐辛子の特徴、栄養・効能、葉唐辛子とは、選び方、保存方法、旬の時期、加工品、種類や仲間など、知っておきたい唐辛子の基礎知識。

唐辛子の特徴

唐辛子とは、ナス科トウガラシ属の緑黄色野菜で、辛味種と甘味種があり、一般的に「唐辛子」と呼ばれるのは辛味種です。果実は生と乾燥があり、どちらも香辛料として利用されます。
熟して赤色になった「赤唐辛子」を乾燥させて用いることが多いですが、まだ若く緑色の「青唐辛子」も収穫されます。
別名を「南蛮辛子」「南蛮」「南蛮胡椒」「チリ」といいます。「鷹の爪」と呼ばれることもありますが、正確には品種名です。

唐辛子の栄養・効能

唐辛子の辛味成分はカプサイシンで、新陳代謝を活発にし、脂質の分解を促進するホルモンの分泌を高める働きがあります。皮下脂肪や内臓脂肪の燃焼を活発にする働きもあるため、ダイエットにも有効です。
また、アドレナリンの分泌を活発にして発汗作用があるほか、体を温める効果による肩こりや腰痛、冷え性の予防・改善、胃液の分泌を促すことから食欲の増進させるといった働きもあります。

唐辛子には抗酸化作用のあるβ-カロテン、カプサンチン、ビタミンCも多く含まれているため、風邪の予防や美肌効果も期待でき、油と一緒にとることで、免疫力効果がアップします
ただし、ビタミンCが含まれているのは生の唐辛子で、乾燥させた唐辛子には100g中1mgしか含まれていません。

葉唐辛子とは

唐辛子の果実が未熟な頃に、葉も付けた状態で枝ごと収穫したもので、佃煮や炒め煮に使われます。
葉だけを食べるための品種ではなく、辛味種の唐辛子ですが、葉を食べる目的で栽培された「京唐菜」という品種もあります。
葉唐辛子は、普通の唐辛子のようにカプサイシンやβ-カロテンなどを含むだけでなく、カルシウム、ビタミンK、葉酸も多く含んでいます。

唐辛子の選び方

生の唐辛子は、色が鮮やかで、ツヤとハリがあり、やわらかい弾力があるもの。ヘタや切り口が変色していないものを選びましょう。

唐辛子の保存方法

生の唐辛子は、乾燥しないようポリ袋へ入れ、野菜室へ入れます。
乾燥唐辛子は、密閉容器に入れて保存します。

唐辛子の旬の時期

青唐辛子の旬は7月から9月。赤唐辛子の旬は8月から10月。葉唐辛子の旬は7月から8月頃です。

唐辛子の加工品

一味唐辛子、七味唐辛子、チリパウダー、ホットソース、唐辛子味噌、柚子胡椒、ラー油、コチュジャン、豆板醤、辣椒醤、キムチ。

唐辛子の種類や仲間

辛味種

鷹の爪、島とうがらし、弥平とうがらし、八房、伏見辛、ハバネロ、ハラペーニョ、ブート・ジョロキア、キャロライナ・リーパー、プリッキーヌ、韓国唐辛子。

甘味種

ピーマン、パプリカ、ししとう、万願寺とうがらし、伏見とうがらし、カレイドスコープ、パレルモ。

出典:唐辛子の基礎知識 – 食品食材栄養事典

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