「発達」「発展」「進展」「進歩」「向上」は、物事が進むという意味において共通点がありますが、それぞれ微妙なニュアンスがあります。また、進展以外の4つの語は、技術、学問、社会などが前よりも上の段階に進むことに関連しています。
発達:
「発達」は、成長して完全な形に近づくことや規模が大きくなることを指します。心身に関することや自然現象にも使用され、先天的な部分に対して使われることがあります。
発展:
「発展」は、物事の勢いや力が伸び広がることを指し、規模や領域が広がることに焦点を当てます。海外への発展や話が広がるような状況において使用されます。
進展:
「進展」は物事が先の方に進んで新たな局面を迎えることを指します。進んで変わることに注目し、方向が良いか悪いかは問題にされません。
進歩:
「進歩」は物事が次第に良い方向や望ましい方向へ進むことを表し、悪いところを改め、良いところを伸ばしたり取り入れることを指します。能力的な側面においても使用されますが、向上との微妙な違いがあります。
向上:
「向上」は全体的なレベルが上がることを指し、数値的なレベルの向上に焦点を当てます。進歩は後天的な能力向上を指す一方で、向上は全体的な向上を意味します。また、先天的な部分には使われません。