米菓は「せんべい」と「あられ」、「せんべい」と「おかき」という組み合わせであれば、明確に区別することができる。
せんべいは、うるち米(ご飯の米)が原材料に使われる。
あられやおかきは、お餅と同じ、もち米が原材料に使われている。
そのため、原材料の違いによって、「せんべい」と「あられ・おかき」のグループに分けることが出来る。
「あられ」と「おかき」は、同じもち米が原材料であるため、「せんべい」との違いのように明確な区別の方法はないが、一般的には次のように区別されていることが多い。
あられは、餅を煎る際に音を立てて跳ね、膨らむ様子が、空から降ってくる「霰(あられ)」に似ていることから付いた名で、霰のように小さいものである。
おかきの語源は、鏡餅を手や槌で欠き割ったことから「欠き餅」と呼ばれ、宮中の女房言葉として「おかき」になったもので、あられに比べ大きいものという印象がある。
そのため、せんべい業界では一般的に、小さいものを「あられ」、大きいものを「おかき」と呼び分けている。
しかし、何センチ未満が「あられ」、何センチ以上が「おかき」といったものではなく、だいたいの大きさによる区別である。
また、「あられ」は関東を中心に広まった呼称で、「おかき」は関西を中心に広まった呼称であるため、関西地方では「あられ」のように小さい米菓も「おかき」と呼ぶことがある。