日本酒は「特定名称酒」と「普通酒（一般酒）」に分けられ、特定名称酒には「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3つの主要な種類があります。これらは原料と製造方法の違いによって区別されています。
吟醸酒は、白米の精米歩合を60％以下にし、ゆっくり低温発酵させ、30日以上かけて熟成させる「吟醸造り」で製造されます。醸造アルコールを使用するかどうかで分けられ、雑味を削ぎ落とすことでデンプンの旨味を引き立て、フルーティーで上品な味わい、なめらかな口当たりが特徴です。
純米酒は、白米の精米歩合を70％以下にし、米と米麹、水のみを使用して製造されます。醸造アルコールを加えないものは、米の品質が風味に影響するため、良質な米が選ばれます。濃厚な味わいとコクがあり、最近ではソフトな純米酒も増えています。
本醸造酒は、純米酒に醸造アルコールを加えたもので、精米歩合は70％以下です。ただし、白米に対する醸造アルコールの割合は10％以下に制限されています。純米酒と同様な香りと風味を持ちながら、よりライトでまろやかな味わいが特徴です。