「邦人」と「日本人」の違い

邦人の「邦」は「国」のことで、邦人は自国の人という意味になる。
日本から見て自国の人は日本人であるため、日本人を「邦人」といい、対義語は「異邦人」。
アメリカから見た場合であれば、アメリカ人が「邦人」となるが、日本語であるため、このような言い回しをすることは少なく、基本的には日本人を指す言葉である。

日本にいる日本人を「邦人」と表現することは少なく、多くは、外国にいる日本人を表す際に用いられる言葉である。
しかし、新聞やニュースなどでは、海外にいる日本人を表す際に「日本人」と「邦人」の二通りの表現が用いられている。

「日本人」と「邦人」の使い分けは、一番目に滞在期間がある。
旅行など短期間だけ滞在している場合は「日本人」、仕事などで在留している場合は「邦人」が使われ、「海外在留邦人(在留邦人)」や「在外邦人」とも呼ばれる。

二番目に話題による使い分けがある。
政治経済の硬い話題や、災害や事件・事故に巻き込まれるといったネガティブな話題の場合は、在留している日本人を「邦人」と呼ぶが、明るい話題の場合は、在留邦人であっても「日本人」と呼ぶことが多い。

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