時と時間は、過去・現在・未来へと一定の速さで連続して流れてゆくと考えられているものを表す。
「時(時間)が経つのは早い」のように、幅をもった表現に「時刻」は用いられない。
「時は戦国時代」「紅葉の時」「時は来た!それだけだ(by 橋本真也)」のように、時代や年代、ころ、季節、時候、好機など、流れの中のある一点やある期間を指す場合は、「時間」「時刻」は使えない。
時の流れの中にある一点を指すという意味では「時刻」も一点であるが、「ただいまの時刻」「発車時刻」のように、「何時何分」といった計られる形で示される一瞬、時点をいう。
時間も時刻と同義で用いられ、日常語では「時間」の方が多く用いられる。
しかし、「時の間」と書くように、本来、時間は一点からある一点までの長さを表す。
「何時何分」といった一点を表す際に「時間」を用いるのは、俗的な表現が一般化したもので、正確には「時刻」である。