金銭などの貸借の対価として、一定の割合で支払われる金銭を「利子」や「利息」といい、これらの意味に違いはないが、慣用的には使い分けがされている。
利子は借りた際に支払うもので、「ローンの利子を払う」などと使われる。
利息は貸した際に受け取るもので、「預金の利息を受け取る」などと使われる。
借りた者がいれば貸した者もいるため、立場によって使い分けされる「利子」と「利息」だが、借りた側が相手の立場に立って話す時は「利息」であり、貸した側が相手の立場に立てば「利子」となるため、必ずしも、「借りた側=利子」「貸した側=利息」とは限らない。
銀行預金では「利息」と呼び、ゆうちょ銀行では「利子」と呼ばれている。
法律用語としては「利息」が通常用いられるが、税法では「利子所得」や「利子税」のように「利子」も用いられる。
「金利」も「利子」や「利息」と同じく、賃借や預金に対する対価を表すが、「金利◯%」と使われるように、金利には元金に対する「割合」「利率」の意味もあり、特に、この意味で使われることの方が多い。