老婆心の語源・由来

老婆心は元仏教語で、師が弟子を慈しみ教え導く、その心遣いが極めて厚いことのたとえとして用いられた。
年を取った女性は人生経験が豊富なことから、細かくて深い心遣いができることをたとえた語だが、子や孫に度を越した心配をしたり、余計な忠告したりするという、ネガティブな言葉として受け取られ、老婆心は「必要以上の親切心」の意味として用いられるようになった。
そこから、相手に忠告したり心配したりする際に、「おせっかいかもしれませんが」の気持ちとして、「老婆心ながら」と言うようになった。

男性の場合、「婆」を「爺」に置き換え、「老爺心(ろうやしん)」と言うこともある。
あくまでも、これはふざけて言う際の表現であり、男女問わず「老婆心」と言うのが正しい。

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