アオダイショウの「アオ」は、背面が青みがかった色をしていることからの名前。
「ダイショウ(ダイシヤウ)」は、「ダイジャ(大蛇)」の音変化で、本来、アオダイショウは「アオダイジャ(青大蛇)」であったとする説がある。
これは、新井白石の語源研究書『東雅』のカラスヘビの注にある「今俗に青大蛇といふは緑蛇也」や、『和漢三才図会』の「青蛇(アオジャウ)」といった例からヒントを得たものと思われる。
しかし、アオダイショウは日本で最大のヘビであるため、ヘビの長として「大将」と命名されたと考える方が自然であろう。
また、『東雅』や『和漢三才図会』よりも少し古い『本朝食鑑』には、子供によって名付けられたと記されている。
音変化は命名ではないため、子供による命名が正しければ、「青い蛇の大将」の意味が妥当である。