古く、モモンガはムササビと区別されていなかったが、中古には「モミ」と呼ばれるようになった。
「モミ」が転じて「モモ」となり、鳴き声の「グヮ」が加わって「モモングヮ」、「モモンガー」「モモンガ」と変化した。
古名の「モミ」から転じた例では「モモ」「モマ」「モモグハ」のなどの方言があり、ムササビや化け物の意味で使用される。
漢字の「摸摸具和」は、「モモングヮ」と呼ばれていた江戸時代に音から当てられた当て字である。
モモンガに「鼯鼠」の字を用いることもあるが、中国ではモモンガ亜科の総称で、ムササビも含む。
日本ではムササビに「鼯鼠」が使われており、現代では「摸摸具和」も使われないため、普通はカタカナかひらがなで表記される。