めでたいは、漢字で「目出度い」「芽出度い」と表記されるが、いずれも当て字で語源とは関係ない。
めでたいの「めで」は、「賞賛する」といった意味の「めづ(愛づ)」の連用形。
その「めで」に、程度の甚だしいさまを示す形容詞「いたし(甚し)」が付いた「めでいたし」の縮約形が「めでたい」である。
現代では「祝うに値するさま」「慶賀」の意味で用いるが、めでたいは「賞賛する以外にないほど素晴らしい」が原義で、元々は「素晴らしい」「立派だ」「見事だ」といった賞賛に値する状態を表す言葉として広く用いられた。