ポタージュの語源・由来

ポタージュは、フランス語「Potage」からの外来語。
ポタージュの「ポ(po)」は、古い印欧祖語で「飲むこと」を意味する。
そこから、ラテン語で「飲む」を意味する「poto」、「飲み物」や「飲み物の容器」を意味する「potus」が生まれ、口語ラテン語「pottus」がフランス語に入って、「壺」や「深鍋」を意味する「pot」となった。
13~14世紀頃、「pot」に「集まったもの」「中身」など集合物を表す「-age」が付き、「potage(ポタージュ)」の語が生まれた。
つまり、ポタージュは「深鍋の中身」が語源である。
元々、ポタージュは深鍋に肉や野菜を入れて煮込んだスープ全般を指したが、濃いスープを「ポタージュ」と呼ぶようになり、薄いスープの「コンソメ」と区別して用いられるようになった。
フランスではとろみのある濃いスープを「potage lies(ポタージュ・リエ)」、澄んだ薄いスープを「potage clairs(ポタージュ・クレール)」と呼ぶ。

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