アンブレラは、英語「umbrella」からの外来語。
「umbrella」は、「陰」を意味する「umbra」に指小辞がついた語で、「日よけ」「日陰」を意味するイタリア語から英語に入った。
「陰」が語源となっているのは、元々、アンブレラ(洋傘)は雨用の傘ではなく、日傘として用いられたためである。
古代エジプトでは、国王を日差しから守る小道具としてアンブレラが用いられ、ヨーロッパに渡来後も、長らくは富と権威の象徴であった。
アンブレラに油を引いた雨傘が考案されたのは18世紀中頃であるが、普及し始めたのはその半世紀後である。