かなは、「かりな」が変化した「かんな」の撥音「ん」の無表記である。
正式な文字という意味から漢字を「真名(まな)」と呼ぶのに対し、「仮名」は正式でない仮の文字という意味である。
「仮字」や「真字」と「字」ではなく、「仮名」や「真名」と「名」が付くのは、古代、事物の名称と文字は区別されておらず、「名」に「文字」の意味が含まれていたことよる。
仮名は、漢字の意味を省き、音訓の読みだけを用いた万葉仮名にはじまった。
万葉仮名が簡略化されて「カタカナ」が生まれ、漢字の草書体から草仮名が作られ、その字体を簡略化した「ひらがな」が生まれた。