老舗の語源・由来

老舗は動詞「為似す・仕似す(しにす)」に由来し、「似せる」「真似てする」などの意味から、江戸時代に家業を絶やさず守り継ぐ意味となり、長年商売をして信用を得る意味で用いられるようになった。
やがて、「しにす」の連用形が名詞化され、「しにせ」となった。
本来、老舗は伝統ある店に対して使う言葉だが、現代では一代目であっても、年数を積み、信用があるものに対する形容として「老舗」と呼ぶことも多い。

漢字「老舗」の「老」は、長い経験を積んださまを表し、「舗」は店を意味することから、「しにせ」の当て字として用いられるようになった。
老舗を「ろうほ」と読むと、「誤読だ」と馬鹿にする者も多いが、「老舗」には「ろうほ」の読みも方あり、間違いではない。
だいたい無知な人ほど、間違った指摘を得意気にしたがるものである。

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