バドミントンの語源には、イギリス南部のグロスターシャーにあるボーフォート公爵の領地「Badminton」からとする説と、「バドルドー(バドルドア)アンドシャトルコック」という遊びからの説がある。
グロスターシャーのBadmintonに由来する説は、インドで行われていた皮の球をネット越しにラケットで打ち合う遊びがイギリスに伝えられた際、最初に競技が行われたのが、グロスターシャーのBadmintonであったことから。もしくは、イギリスでこの遊びが紹介されたのが、この場所であったことからというもの。
「バドルドー(バドルドア)アンドシャトルコック」に由来する説は、上記の遊びが伝わる以前から、イギリスには、バドミントンのシャトルコックに似た球を打ち合う遊び「バドルドー(バドルドア)アンドシャトルコック」が伝わっていることから、「バドルドー(バドルドア)」が変化して「バドミントン」になったというものである。
バドミントンが普及し始めた頃は、「バドミントン・バドルドア」とも呼ばれており、インドから伝わったとされる19世紀には、既にルールが存在していたことから、「バドルドー(バドルドア)アンドシャトルコック」の説が有力との見方もある。
しかし、「バドルドー(バドルドア)」から「バドミントン」の変化は不自然で、「バドルドア」が変化したにも関わらず「バドミントン・バドルドア」と呼ばれることも不自然である。
競技の起源ではなく、「バドミントン」という名称の語源としては、最初に競技が行われた場所が、グロスターシャーのBadmintonであったと考えるのが妥当であろう。