練馬区は、昭和22年(1947年)、板橋区から独立して誕生した区。
練馬の地名は、文明9年(1477年)に「練馬城」で見えるのが古く、語源は以下のとおり諸説ある。
馬を馴らすことを「ねる」と言い、馬を訓練するところであったことから「ねり馬」。
練ったような粘り気の多い土地の意味で、「練り場」が転じた。
石神井川流域の低地の奥まったところに沼が多かったため、「根沼」が転じた。
奈良時代の武蔵国に「乗潴(のりぬま)」という宿駅があり、音変化して「ねりま」になった(「乗潴」の「潴」は「みずたまり」を表す字で、湿地を馬に乗って行く駅家)。
語源の特定は難しいが、実在した名・土地の状態を表している。また、馬との関係が明確という点から、「のりぬま」の音変化説が有力である。
ただし、「乗潴」は読みが「あまぬま」で、杉並区天沼の語源とする説もある。