こんにゃくの特徴・種類、栄養・効能、選び方、保存方法、旬の時期、加工品など、知っておきたいこんにゃくの基礎知識。
こんにゃくの特徴・種類
こんにゃくとは、サトイモ科のコンニャクイモを乾燥し、粉砕した精粉から作られたものです。
こんにゃく製品には、板状に整形した「板こんにゃく」、玉状に整形した「玉こんにゃく」、細い糸状に整形した「しらたき(糸こんにゃく)」、中央部に切り込みを入れてひねりねじった「手綱こんにゃく」、アクが少なく加熱なしで食べられる「刺身こんにゃく」、高野豆腐のような加工をした「凍みこんんやく(氷こんにゃく)」、三酸化二鉄で赤く着色した「赤こんにゃく」などがあります。
また、製法により、精粉から作る「精粉こんにゃく」と、生イモを蒸したり煮たりして作る「生芋こんにゃく」がありますが、市販製品のほとんどは精粉から作る「精粉こんにゃく」です。
こんにゃくの栄養・効能
こんにゃくの約97%が水分で、カロリーが100gあたり5〜7kcalという超低カロリーな食品です。
主成分は優れた整腸作用をもつグルコマンナンという食物繊維です。
グルコマンナンは、体内で消化されず腸まで届き、腸内の有害物質や老廃物を吸収して便とともに体外へ排出するため、こんにゃくは便秘解消やダイエットに最適な食べ物です。
また、グルコマンナンには糖質の吸収を遅くし、コレステロールを減少させる働きもあるため、糖尿病や生活習慣病の予防にも役立ちます。
ただし、こんにゃくは体を冷やす作用があるため、冷え性の方は食べ過ぎに注意が必要です。
食物繊維のほかには、カルシウムやカリウム、鉄などのミネラルが含まれています。生芋こんにゃくには、精粉こんにゃくに含まれていないヨウ素も含まれています。
脂質やビタミン類はほぼ含まれていません。
こんにゃくの選び方
こんにゃくは、やわらか過ぎず適度に弾力があるもの。製造年月日が新しいものを選びましょう。
こんにゃくの保存方法
開封前のこんにゃくは常温保存が可能です。
開封後は袋に入っている水と一緒に保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。この水は殺菌作用のあるアルカリ水なので、こんにゃくを長持ちさせる効果があります。
水を捨ててしまった場合は、水道水を入れた保存容器で保存してください。2〜3日おきに水を取り替えれば、約1週間は保存可能ですが、数日以内に使用した方がよいです。
冷凍保存する場合は、冷凍保存袋に重ならないよう平に広げて入れ、できる限り空気を抜いて保存します。冷凍は約1ヶ月保存可能です。
こんにゃくの旬の時期
コンニャクイモの収穫期は10月から11月頃ですが、原料の精粉や整形されたこんにゃく製品は通年流通しており、旬はありません。
こんにゃくの加工品
こんにゃくゼリー、こんにゃくラーメン、こんにゃくパスタなど。