飯は「召す(めす)」の連用形「召し(めし)」が名詞になった語で、召し上がる物の意味。
当初は「召しもの」といった表現がされ、「めし」は食物一般をさしていた。
しかし、室町時代には「飯(古くは「いひ」)」を「めし」と読んでおり、この頃から現在と同じような意味を持つようになっていた。
ただし、日常語として用いられるのは江戸時代以後で、「食事一般」の意味で用いられるようになるのも江戸時代以後のことである。
「召す」は尊敬の動詞であることから、それまでは「めし」にも敬語意識が伴なっていたと考えられる。