オリーブの特徴・加工品、塩蔵品の種類、栄養・効能、保存方法、旬の時期など、知っておきたいオリーブの基礎知識。
オリーブの特徴・加工品
オリーブとはモクセイ科の常緑高木で、その果実を食用としますが、苦味が強く生では食用にならないため、塩漬けにされます。
完熟した果実には15~30%の油が含まれ、搾ってオリーブオイルにします。
オリーブの葉を乾燥させたものは、オリーブ茶としてハーブ店などで販売されます。
オリーブの塩蔵品の種類
オリーブの塩蔵品には、グリーンオリーブ、ブラックオリーブ(ライプオリーブ)、スタッフドオリーブがあります。これらは木の種類が違うのではなく、熟成度や製造の仕方に違いがあります。
オリーブの果実は熟すにつれて、濃い緑色、淡い緑色、赤紫色、紫黒色に変化します。グリーンオリーブは未熟な緑色の果実、ブラックオリーブ(ライプオリーブ)は完熟した紫黒色の果実を塩漬けしたものです。
スタッフドオリーブは、種を取り除いて、中に赤ピーマン、アーモンド、玉ねぎ、アンチョビなどを詰め、塩漬けしたものです。
オリーブの栄養・効能
オリーブは糖質が少なく、脂肪分が多い果物です。その脂肪酸にはオレイン酸が多く含まれます。
オレイン酸は血中のHDLコレステロール(善玉コレステロール)はそのままで、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)だけを減らすため、動脈硬化予防に効果があります。
また、抗酸化作用の強いビタミンEやβ-カロテン、ポリフェノールも豊富に含み、がん予防や細胞の老化予防に効果が期待されます。
ポリフェノールの含有量は、未熟な果実が一番多く、熟していくほど減少していきます。オリーブ茶として飲まれる葉は、果実より多くのポリフェノールが含まれています。
オリーブの保存方法
開封した缶詰や瓶詰めのオリーブは、一緒に入っている液を全て捨てて軽く水洗いし、水分をしっかりとった後、エクストラバージンオリーブオイルを入れて保存しましょう。
ちなみに、オリーブは生食に向かないため、生果を貯蔵することはありませんが、貯蔵したとしても1~2日しか持ちません。
オリーブの旬の時期
国内のオリーブ産地として有名な小豆島では、9月末から11月中旬頃までが塩蔵用の果実の収穫期で、オリーブオイル用の熟果の収穫期は11月から12月です。