稼ぐは、元々、お金を得ることが主ではなく、仕事に励むことを表した言葉である。
そこから、「生計のために働く」「働いて収入を得る」といった「お金を得る」意味が含まれるようになり、「得る」の意味から、得点をあげたり、自分に都合の良い状態になるまで時間を経過させることも、「稼ぐ」というようになった。
稼ぐの語源には、紡いだ糸を巻き取る道具の「かせ(桛)」に由来する説がある。
紡いだ糸をかせに巻くことを「かせぐ」という。
そして、かせは休みなく動いているように見えることから、かせのように仕事に励むことを「かせぐ」といったものと考えられる。
また、稼ぐの「かせ」は「かせ(日迫)」の意味で、昼夜に迫り、止まる所を知らないことをいったとする説もある。
上記二説は異なるが、休む間もなく働くことに由来する点では似ており、本来の「稼ぐ」の意味にも通じる。